ミツバチの不思議な世界をご紹介する「みつばち館」。「みつばち検定」や「コラム」などのコーナーで、ミツバチについての理解を深めてください。
次のコーナーを設けています。
【
みつばち検定】・・・あなたは何問できますか?
【みつばち館コラム】・・・・ミツバチに関する話題を綴っています。
ハチミツ等の恵みを私達にもたらしてくれるミツバチは身近な昆虫ですが、意外と知られていない面もあります。ミツバチの生態や養蜂、ハチミツ・ローヤルゼリーなど産品に関する問題を集めた「みつばち検定」。
さて、あなたは何問解くことが出来ますか?
※これまで出題された問題は、「みつばち検定」過去出題問題〜へ
Q003.女王バチ1匹が1日に産む卵の重さは合計どれくらい? ★★★★★
ミツバチの巣の中には、数万匹のハチが住んでいますが、卵を産んでいるのは、たった1匹の女王バチです。
では、その1匹の女王バチが、最盛期の1日に産む卵の総重量はどれくらいになるのでしょうか?
※ヒント 女王バチ1匹の体重は約200mg(1mg=1/1000g)です。
1.女王バチの体重の約5%にあたる約10mg
2.女王バチの体重の約50%にあたる約100mg
3.女王バチ1匹の体重にあたる約200mg
※正解と解説(Q003)はこちらのページです。
Q002.ミツバチ1匹がつくるハチミツの量
「人類最古の甘味」として人々に愛されてきたハチミツ。ミツバチが集めた花の蜜が原料ですが、1匹のミツバチが一生涯の間につくるハチミツの量はどのくらいでしょうか?
1.スプーン1杯(約5g)
2.コップ1杯(約200g)
3.中ジョッキ1杯(約500g)
※正解と解説(Q002)はこちらのページです。
※これまでの問題は、「みつばち検定」過去出題問題〜に掲載しています。
ミツバチや養蜂、ミツバチ産品について、いろいろと書き綴ってみました。
「へぇ〜、そうなの!」と思わずうなってしまうような発見があるかもしれません(文責:森川治雄)。
バックナンバーは「みつばち館コラム・バックナンバー」のページに掲載しています。
コラム002.「ハネムーン」のお話の続き
前回、「ハネムーン」という言葉が、古代ヨーロッパの「新婚期に、蜜酒を飲んで子つくりに励んだ」という風習から生まれたというお話をしました。
蜜酒の原料はハチミツなのですが、ミツバチの「子だくさん」にあやかりたいという「願い」が根拠になっているのではないかという説です。
でも、養蜂史の観点から言わせてもらえば、単に「願い」という以上に、「蜜酒」には各種栄養素が含まれ、今でいう「栄養ドリンク」に近かったと考えられるからです。
ミツバチを飼う「養蜂」は古くから現在まで行われていますが、以前は現在と違って、巣を丸ごとつぶしてハチミツを採集する「圧搾法」が行われていました。
この方法だと、ハチミツ以外にも、花粉なども一緒に巣から搾り取られます。場合によってはローヤルゼリーなども一緒に入ることも考えられます。
ハチミツの主成分である糖類以外に、花粉・ローヤルゼリー由来のタンパク質・アミノ酸・ビタミン・ミネラルなどが含まれるわけです。
栄養ドリンクのラベルを見てみればわかるように、アミノ酸やビタミン、そしてローヤルゼリーが入っているものが多いですよね。
古代、蜜酒は栄養ドリンクといってもいい存在だったのです。
ただし、現在はちょっと事情が異なります。
19世紀半ばに始まった、可動式巣枠と遠心分離機を使う近代養蜂では、ミツバチの巣からハチミツだけを効率よく採集します。さらに巣を破壊しないのでハチミツの生産は飛躍的に伸びました。
でも、「古代のハチミツ」のように、花粉・ローヤルゼリー由来の栄養素が入ることが少なくなりました。
雑味がない分、現在のハチミツの方が比較的さっぱりした味で見た目もよいのですが、古代のハチミツが栄養の点では勝っていたと思います。
古代ヨーロッパの「ハネムーン」に近づくには、現在の養蜂では別々に採集することになった花粉やローヤルゼリーを合わせて利用するといいかもしれませんね・・・・・
と売り込みみたいですが、実はまんざらではないのです。続きは次回。
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