当サイト内で出てくる、ローヤルゼリーやミツバチ、養蜂に関する専門用語などをまとめてみました。本文を読み進める参考にしてください。
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●あ行 | ||
移虫 | 王台 | 王椀 |
●か行 | ||
花粉 | ||
●さ行 | ||
巣 | ||
●た行 | ||
デセン酸 | ||
●な行 | ||
生換算値 | ||
●は行 | ||
ハニカム | 分蜂(分封) | |
●ま行 | ||
ミツバチ | 森川保羅 | |
●や行 | ||
薬事法 | ||
●ら行 | ||
ローヤルゼリー | ||
●わ行 | ||
●英数字 | ||
10ハイドロキシ2デセン酸 | ||
ローヤルゼリー生産のためには、採乳枠に取り付けた王椀の底に、卵から孵化して間もない若齢のメス幼虫をあらかじめ入れておく必要がある。このために一般育児房から王椀に若齢幼虫を移す作業を、「移虫」作業という。
移虫の対象となる幼虫は、体長1mmほどと極めて小さく、また身体を傷つけると死んでしまい、その王椀にローヤルゼリーは集まらない。したがって現在でも、視力と手先の器用さ、そして根気を兼ね備えた熟練作業者による手作業で行われている。
ローヤルゼリー多収化の基本技術だが、多収化技術が日本・中国といった東アジアに根付いたのは、東アジア民族特有の器用さによるものと考えられる。
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女王バチ候補の雌幼虫が育てられる特別室。小指先大カップ状で下向きに作られる。内部は粘性のあるローヤルゼリーで満たされ、その表面張力により雌幼虫は落下せずに王台内にとどまることが出来る。
雌幼虫の育成期間、哺乳係の働きバチが入れ替わり訪れ、新鮮なローヤルゼリーを補給する。中の雌幼虫が6日齢位になると蛹化が始まるため蓋がされる。
王台はその出来方によって、次のように分類される。
【自然王台】
初夏巣内のハチの数が飽和状態に近づいた時に作られる王台。通常巣板の周辺部に数個作られるが、最初に羽化した女王バチが巣の継承者となり、前からいた女王バチは巣の半数の働きバチとともに巣を出る(「分蜂」という)。
【変成王台】
外敵・病気などが原因で、女王バチが欠けた時に作られる急造王台。
一般巣房で既に生育中の若齢雌幼虫を対象に作られるため、巣板の中ほどの巣房の壁を盛り上げる形で複数個作られる。
【人工王台】
ローヤルゼリーの生産を目的に作らせる王台。採乳枠の桟に王椀を数十〜百数十個とりつけ、各王椀に若齢雌幼虫を移虫し、無王状態とした巣箱に入れると、働きバチがローヤルゼリーを蓄えるようになる。移虫後2〜3日目ころ採乳枠を引き上げ、ローヤルゼリーを採集する。
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ミツバチに人工王台を作らせる時の基礎となるカップ状の容器。大きさは初期の王台とほぼ同じ直径8〜10mm高さ10〜12mm程度。ミツロウ製のものもあったが、現在はプラスチック製が大半である。
採乳枠の桟に接着剤を用いて数十個とりつけて使用する。
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生殖器官として「花」を咲かせる種子植物(顕花植物)の雄性生殖細胞。オシベ先端の「葯(やく)」と呼ばれる器官で作られる。
成熟した花粉は、風・昆虫などによりメシベ先端に運ばれ受粉する。
ミツバチにとって、花粉は重要な食料である。
特に、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの補給源となっている。
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ミツバチは、飼育用の巣箱、木の幹にできた空洞など閉鎖空間に複数の巣板から構成された巣をつくる。それぞれの巣板は縦に一定の間隔をあけて並んでいる。
一枚の巣板の両面には、巣房と呼ばれる六角形の小部屋が壁を共有する形で作られている。
この巣房は、幼虫の保育室、ハチミツ・花粉の貯蔵庫として使用されている。
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正式名は、10-ハイドロキシ-δ2デセン酸。ローヤルゼリーの特有成分であることから、王乳酸とも呼ばれる脂肪酸の一種(分子式C10H18O3 分子量186.25)。通常ローヤルゼリー原乳には約2%含まれている。
ローヤルゼリー特有成分であること、比較的熱などに強く壊れにくいことから、ローヤルゼリー含有の確認物質として用いられてきた。
●生ローヤルゼリー・・・1.40%以上
●乾燥ローヤルゼリー・・3.50%以上
●調製ローヤルゼリー・・0.18%以上
※ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約より
ガスクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィーを用いた測定で定量化される。
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ミツバチの巣から集めたローヤルゼリー原乳には通常70%前後の水分が含まれている。乾燥ローヤルゼリー・調製ローヤルゼリーといった製品に加工する場合は、感想などの方法でこの水分を除去するため、ローヤルゼリーの含有量がわかりにくくなる。
そこで「原料として使用しているローヤルゼリーの量」として「生換算値」「ローヤルゼリー使用量」を表示することが一般的になった。
市場の大半を占める調製ローヤルゼリーでは、乾燥ローヤルゼリー粉末を原料としていることが多い。ローヤルゼリー原乳と乾燥ローヤルゼリーの重量比はおおむね「3:1」である。
この関係を用いれば、調製ローヤルゼリーの製品に占めるローヤルゼリー由来原料の割合を知ることが出来る。
例えば、「700mg含有(生換算値)」と表示してある1粒重量450mgの糖衣錠タイプの調製ローヤルゼリーの場合、下図のような原料・副原料の割合となる。
このように同じ「生換算値」であっても、製品ごとに1粒(球)中に占めるローヤルゼリー由来成分の量や賦形剤や糖衣剤など「副材料」の割合が異なる。
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英語の「honey-comb」、ミツバチの巣のこと。六角形の小部屋の集合体で出来たミツバチの巣の構造は、最も少ない材料で空間を効率よく使う事が出来る形である。
また、この構造を元に、ハニカム板を間に挟んだハニカム構造の外皮が航空機に使われている。
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ミツバチの「巣分かれ」。初夏の繁殖期、新女王バチが誕生する頃、新しい巣をつくるため、旧女王バチが半数の働きバチを引き連れて、巣を飛び出す。
巣を出たミツバチは、木の枝などに塊を作る。偵察係の働きバチが巣に適した木の幹の出来た空洞を見つけるまで、しばらくの間留まる。
あるいは空の巣箱に導き入れることもできる。
ミツバチが塊を作り周りを飛び交う様子は危険を感じてしまうが、実際はおとなしく、特に危害を加えない限り、人を刺すことはあまりない。
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ハチ目(膜翅目)の昆虫の一属の総称。花の蜜や花粉を食し、社会生活を行うなどの特徴がある。卵→幼虫→サナギ→成虫と成長する完全変態を行う。主な現生種は次の通り。
セイヨウミツバチ(Apis mellifera)
本来は西アジアからヨーロッパを原産とするが、最も養蜂に適した種として、世界中に広まっている。日本でも明治期以降、近代養蜂とともに輸入され、主に平野部で一般的に見られる。
トウヨウミツバチ(Apis cerana)
東アジアの温帯域に生息する種。セイヨウミツバチより若干小さく色が黒っぽい。日本の里山で見られる在来種ニホンミツバチ(Apis cerana japonica Rad)はトウヨウミツバチの亜種。
コミツバチ(Apis florea)
東南アジアに分布。働きバチの体長は7〜8mm。
オオミツバチ(Apis dorsata)
東南アジアに分布。働きバチの体長は16〜18mm。
特に、セイヨウミツバチは古くから「家畜化された昆虫」として飼育され、ハチミツ・ミツロウなどのミツバチ産品の生産を行ってきた。近年では農作物の結実に不可欠な「花粉媒介者」としてハウス作物や大規模農場など近代農業の担い手となっている。
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熊本県出身の養蜂家。森川ローヤルゼリー株式会社創業者。
1904(明治37)年〜1968(昭和43)年。
熊本県玉名郡六栄村(現・玉名郡長洲町)生まれ。学校卒業後、海軍に入り機関兵となる。退役後、会社員・巡査などを務めた。太平洋戦争末期再度海軍に入隊し、終戦を迎える。
戦後、熊本県下益城郡杉合村(現・熊本市富合町)で乾物商を営み始める。
1950(昭和25)年、「森川養蜂場」を創業。海外養蜂関連書籍に啓発され、1952(昭和27)年より、ローヤルゼリーの事業化に取り組む。
1954(昭和29)年「ローヤルゼリー多収技術」を確立。さらに1958(昭和33)年「凍結乾燥法の応用によるローヤルゼリー粉末化」「ローヤルゼリー粉末のカプセル充填」という技術を応用して、カプセル入ローヤルゼリーを発売した。そして1962(昭和37)年「森川ローヤルゼリー株式会社」を設立している。
森川保羅は、ローヤルゼリーのより一層の普及のため、ローヤルゼリー多収技術も広く公開し、各地の養蜂家に指導を行っている。
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医薬品・医薬部外品・化粧品及び医療器具の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を定めた法律。1960(昭和35)年制定。
医薬品として販売するためには、製品ごとに国による審査が必要で、承認後は、薬局での販売が義務付けられる。
一方、健康食品の場合は医薬品と異なり、販売において特別な許可はいらないものの、顧客に「医薬品的な印象」を与えてはならない。顧客に「医薬品的な印象を与えて販売」した場合は、「無許可未承認医薬品販売行為(いわゆる『にせ薬販売』)」として、処罰の対象となる。
「医薬品的な印象」を与えるか否かは、次の基準を元に総合的に判断する。
1)医薬品成分を使用しているか?
2)医薬品的な形状をしているか?
3)医薬品的な効果・効能を表示しているか?
4)医薬品的な用法用量を表示しているか?
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若いメスのミツバチが分泌する乳白色の液体。英語では「royaljelly」、日本では「王乳」、中国では「王漿」と表記する。主に女王バチおよび女王バチ候補メス幼虫に集中的に与えられる。
多くのメス幼虫が花粉とミツの混合物を食べ「働きバチ」に育つのに対し、ローヤルゼリーを与えられたメス幼虫だけが「女王バチ」となる。また羽化した後の「女王バチ」もローヤルゼリーを食べる。
この食べ物の違いで、遺伝的には全く同じメス幼虫が、次のような違いを持つようになる。
女王バチ | 働きバチ | |
染色体数(性決定因子) | 2n(メス) | 2n(メス) |
身体の大きさ | 大型 (体重200mg前後) |
小型 (体重100mg前後) |
外部特徴 | 腹部が大きい | 花粉かご・ロウ腺発達 |
内部特徴 | 卵巣が発達 | 咽頭腺が発達 |
産卵能力 | 1500〜2000/日 | 通常産卵せず |
寿命 | 3〜5,6年 | 夏1ヶ月、冬数ヶ月 |
水分が約70%であるが、固形分には、各種アミノ酸・ビタミン類・ミネラルなどを含んでいる。また、10-ハイドロキシ-δ2デセン酸など特有物質が含まれている。
また、近年のタンパク質分析技術の発達により、成長促進や女王バチ分化を促すもの(アピシン、ロイヤラクチン等)が発見されている。
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「デセン酸」の項参照。
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